特図とは、「特別図柄」の略称です。パチンコでは、始動口への入賞などを契機として内部的な抽選が行われ、その結果に対応する図柄が特別図柄表示装置で変動・停止します。
現行規則では、「特別図柄表示装置」は、特別電動役物や条件装置が作動することとなる図柄の組み合わせを表示するための装置として定義されています。
日常会話では「特図で抽選する」と表現されますが、特図そのものが抽選器なのではありません。
始動口入賞などを契機に内部抽選が行われ、その結果に対応して特別図柄が変動・停止する、と理解するのが正確です。
特図とは?
「特図」はパチンコ業界・機種情報で広く使われる「特別図柄」の略称です。
法令上の中心用語は「特別図柄」「特別図柄表示装置」であり、「特図」という二文字は、それを短く表現する実務上・機種情報上の呼び方です。
特別図柄表示装置には、大当りなど所定の条件に対応する図柄の組み合わせが表示されます。実機では小型LED・ランプ群などで構成され、液晶中央の「777」などの大きな演出図柄とは別の表示です。
特別図柄はどこに表示される?
特別図柄は、液晶中央に大きく表示される数字やキャラクターではなく、盤面上に設けられた特別図柄表示装置に表示されます。
機種によって位置・表示方法は異なりますが、小さなランプやLEDの組み合わせで変動・停止結果を示す構造が一般的です。
プレイヤーが通常もっとも注目する液晶演出は、特別図柄の変動に合わせて大当りへの期待感や結果を分かりやすく見せる演出側の表示です。
始動口入賞から大当りまでの基本的な流れ
- 遊技球が始動口へ入賞する
- 内部的に大当り等に関係する抽選処理が行われる
- 現在変動中なら、一定数まで保留として記憶される
- 特別図柄表示装置で特図が変動する
- 抽選結果に対応する特別図柄が停止する
- 大当りに対応する条件が成立した場合、大当り遊技などへ移行する
特図1・特図2とは?
現在のパチンコ機種情報では、特別図柄を「特図1」「特図2」と区別して表記することが多くあります。
現行規則では、特別図柄表示装置の数は最大2個とされています。実際の機種では、その2系統を区別するため「特図1」「特図2」と表現するのが一般的です。
| 項目 | 特図1 | 特図2 |
|---|---|---|
| 一般的な対応 | 通常時に使う始動口・ヘソ側と対応する機種が多い | 右打ち中の電チュー等と対応する機種が多い |
| 主な場面 | 通常時の初当り抽選 | RUSH・ST・時短など右打ち中 |
| 大当り振り分け | 特図2と異なる場合がある | 特図1より有利な振り分けを持つ機種も多い |
| 大当り確率 | 機種仕様による | 特図1と同一の場合も、異なる実質確率として案内される場合もある |
個別機種では始動口構成・抽選方式・右打ちの仕組みを確認します。
特図1と特図2は何が違う?
最大の違いは、どの始動条件に対応し、当選時にどの大当り・遊技状態へ振り分けられるかです。
3R・10Rなど、大当り時のラウンド割合が異なる場合があります。
特図1はRUSH突入抽選、特図2はRUSH継続側という設計があります。
特図2の大当りで高ラウンド比率が高く設定される機種があります。
特図2側で小当り・V入賞等を組み合わせる一種二種混合機もあります。
特図1・特図2とヘソ・電チューの関係
代表的なデジパチでは、通常時に盤面中央下部のヘソへ入賞すると特図1側、右打ち中に電チューへ入賞すると特図2側の抽選・変動に関係する構成がよく見られます。
メーカー公式の実機説明でも、「ヘソ入賞口での大当り時の振り分け=特図1」、「盤面右側の電チュー入賞での大当り時の振り分け=特図2」と説明される具体例があります。
通常時のヘソ側=特図1
右打ち中の電チュー側=特図2
と考えると分かりやすいですが、必ず個別機種のスペックを優先します。
なぜ特図1と特図2で大当り振り分けが違う?
現代のパチンコでは、通常時とRUSH中でゲーム性を変えるため、特図1と特図2で大当り後の振り分けを変える機種が多数あります。
例えば、特図1では「RUSHへ入るかどうか」を決め、特図2では「RUSH中の継続・ラウンド・出玉」を決める、といった役割分担です。
Daiichiの公式スペックでも特図1/特図2を分けて大当り内訳を掲載する機種があり、ニューギン公式でも特図2は特図1より出玉や確変割合が優遇されることが多いと説明した実機例があります。
実際の振り分けは機種固有です。
特図1と特図2で大当り確率も違う?
機種によります。
特図1・特図2で同じ大当り確率を用いる機種もあれば、一種二種混合機などでは特図2側について大当りと小当りを合算した実質的な当選確率を別に案内する機種もあります。
実際のメーカー公式スペックには、「特図1 大当り確率」と「特図2 大当り確率」を別々に掲載する機種が存在します。
確率の表記が「図柄揃い」「大当り+小当り合算」「実質BONUS確率」など何を意味するかまで確認します。
特図1保留・特図2保留とは?
特別図柄が変動中に新たな始動条件が成立した場合、その抽選情報が一定数まで保留される仕組みがあります。
特図1に対応する保留を「特図1保留」、特図2に対応する保留を「特図2保留」と呼ぶことがあります。
液晶上では保留アイコンとして表示されることも多いですが、液晶の保留表示は遊技者に分かりやすく見せる演出表示であり、内部的な特図保留そのものと同義ではありません。
残保留との関係
右打ち終了後などに特図2側の保留が残っている場合、その残った保留が消化される機種があります。これが「残保留」と呼ばれる場面の一つです。
一種二種混合機などでは、RUSH終了後の残保留が引き戻しチャンスになる機種もあります。
特図と液晶の演出図柄は何が違う?
| 比較 | 特別図柄(特図) | 液晶の演出図柄 |
|---|---|---|
| 役割 | 抽選結果に対応する図柄を表示する | 抽選・変動結果を分かりやすく演出する |
| 表示 | 小型LED等による表示が一般的 | 数字・キャラクター等を大きく表示 |
| リーチ演出 | 遊技者向けの派手なリーチ演出を行うものではない | 予告・リーチ・図柄揃い等を演出する |
「特図当り」とは?
機種解説では「特図当り」「図柄当り」などの表現が使われる場合があります。
特に一種二種混合機では、特別図柄抽選による大当りと、小当りを経由してV入賞によって成立する大当りを区別するために使われます。
ただし、メーカー・機種・媒体によって表現が異なるため、「特図当り」という言葉だけで具体的なゲームフローを決めつけないことが重要です。
特図について間違えやすいポイント
違います。液晶演出図柄とは別に、特別図柄表示装置で表示される図柄です。
厳密には違います。内部抽選の結果に対応して特別図柄が変動・停止します。
代表的な対応ですが、法令上の固定定義ではありません。機種仕様を確認します。
これも多い構成ですが、すべての機種へ一律に当てはめません。
違います。特図2が優遇される機種は多いものの、振り分けは機種固有です。
違います。同じ場合も、異なる実質確率を持つ場合もあります。
液晶アイコンは保留を視覚化する演出表示です。内部の保留情報そのものとは区別します。
「特別図柄表示装置」は法令用語です。「特図1・特図2」は機種情報等で広く使われる区別表現です。
関連して覚えておきたい用語
まとめ
特図とは「特別図柄」の略称です。
始動口への入賞などを契機に内部抽選が行われ、その結果に対応して特別図柄表示装置の図柄が変動・停止します。
現在のパチンコでは特図1・特図2の2系統を使う機種が多く、一般に特図1は通常時のヘソ側、特図2は右打ち中の電チュー側に対応する例が多く見られます。
ただし、この対応は全機種共通の法的定義ではなく、大当り確率・ラウンド振り分け・RUSH突入条件・小当りの有無なども機種によって異なります。
「特図=内部抽選の結果に対応して表示される特別図柄。特図1・特図2は2系統の特別図柄を区別する呼び方で、対応する始動口や振り分けは機種仕様によって決まる」と理解するのが最も正確です。
特定メーカーの初心者向け解説を基準にせず、法令で特別図柄表示装置・始動口の制度上の位置づけを確認し、複数メーカーの公式機種情報から特図1・特図2が実際にどのように使い分けられているかを照合しています。
- e-Gov法令検索「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」 ― 「特別図柄表示装置」「始動口」「条件装置」の法令上の定義、および特別図柄表示装置を最大2個まで設けられる規格を確認。
- ニューギン「ゾンビリーバボー」公式機種情報 ― ヘソ入賞時を特図1、盤面右側の電チュー入賞時を特図2として説明する具体的な公式例を確認。
- Daiichi「Pひぐらしのなく頃に 廻」公式スペック ― 特図1/特図2を区別した大当り内訳と、特図2の図柄当りに関する注記を確認。
- Daiichi「P浜崎あゆみKG-JJF(KG-F)」公式機種情報 ― 特図1・特図2を分けてスペック表示する別メーカー公式例。
- 三洋物産/三洋販売 2026年新機種公式資料 ― 特図1と特図2で異なる大当り確率を公表する現行機種例。特図2は大当りと小当りの合算値として案内される場合があることを確認。
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図柄・ヘソ・電チュー・保留・大当り・一種二種混合機・V入賞・RUSHなど、特図と一緒に理解したい用語をまとめています。
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