役物・玉の振り分けの基本用語

クルーンとは?1穴・2穴・3穴の役割とV入賞・振り分けの仕組みを解説

パチンコの「クルーン」とは、1個または複数の穴が開いた皿状の役物です。 入った玉が皿の上を円を描くように転動し、勢いが弱まると穴へ落下します。 穴が1つなら落下するタイミングを変える役割、2穴・3穴など複数穴なら玉を異なるルートへ振り分ける役割が代表的です。

30秒で分かる「クルーン」

クルーンとは、玉が中をくるくると回って穴へ落ちる皿状の役物です。 1穴クルーンは主に玉が落ちるタイミングを変えるため、 2穴・3穴などのクルーンはどの穴へ入るかによって玉を別のルートへ振り分けるために使われます。 機種によっては特定穴への入球がV入賞や大当りの権利獲得につながります。

3穴クルーンの概念図。実際の形状・穴の役割は機種によって異なります。

最重要: 「クルーン=V入賞口」ではありません。 クルーンは玉を転動・振り分ける役物そのものです。 その先の穴の1つがVや有利なルートへつながる機種もありますが、クルーンの全ての穴がV入賞を意味するわけではありません。

パチンコの「クルーン」とは?

クルーンとは、穴の開いた皿状の役物です。 SANKYO公式の初心者向け解説でも、クルーンは「いくつかの穴が開いた皿状の役物」と説明されています。

特許庁の標準技術集でも、クルーンは穴が開いた皿状の役物として整理され、 1つ穴・2つ穴・3つ穴などが存在し、穴の数や配置によって役割が異なるとされています。

クルーン=遊技球を皿の上で転動させ、穴へ落下させる役物。
穴が1つの場合は主に落下時間・タイミングの変化、複数穴の場合は玉の振り分けに使われます。

「クルーン」は玉が皿の上をくるくる回る見た目からイメージしやすい用語ですが、 本質は単なる演出ではなく、玉の物理的な流れを変える役物であることです。

クルーンの中で玉はどう動く?

代表的なクルーンは中央に向かって低くなる皿・すり鉢状の形をしています。 勢いを持って入った玉は外周付近を円を描くように転動し、 徐々に速度を失いながら中央側へ寄り、最終的に穴のいずれかへ落ちます。

遊技球振分け装置に関する特許資料でも、 玉が円を描きながらクルーン内を回り、勢いが弱まると複数の穴のいずれかへ入る構造が説明されています。

① 玉が進入勢いを持ってクルーンへ入る
→
② 転動皿の上を円を描くように回る
→
③ 穴へ落下1つまたは複数穴のどれかへ入る

1穴・2穴・3穴クルーンは何が違う?

クルーンは穴の数によって役割が変わります。 特許庁の標準技術集では、代表的に次のように整理されています。

種類代表的な役割玉の結果
1穴クルーン 玉が落下する時間・タイミングを調整する 最終的には1つの穴へ落ちる
2穴クルーン 玉を2つのルートへ振り分ける 入った穴によって進路などが変わる
3穴クルーン 玉を3つのルートへ振り分ける 特定穴を有利なルートとする機種もある
1穴クルーン
穴
1個
主な役割
落下時間・タイミングの変化
2穴クルーン
穴
2個
主な役割
2方向への振り分け
3穴クルーン
穴
3個
主な役割
3方向への振り分け
穴の数だけで当り確率を決めつけないでください。 3穴だから単純に「1/3で大当り」とは限りません。 穴の配置・形状・玉の進入位置、その穴の先で何が起こるかなどは機種ごとに異なります。

クルーンの「振り分け」とは?

振り分けとは、入ってきた玉を複数の行き先へ分けることです。 複数穴クルーンでは、どの穴へ玉が落ちるかによって次のルートや結果が変わるため、 クルーンそのものが物理的な振り分け装置として機能します。

たとえば、ある穴なら次の役物へ進む、別の穴なら終了する、 あるいは1つの穴だけがVや有利な入賞口へつながる、といった構成があります。

液晶演出による「振り分け」と、実物の玉を振り分けるクルーンは別物です。 クルーンは実際の遊技球の動きによって結果を分けるところに大きな特徴があります。

スペック上の大当り振り分けなどについては、 「振り分けとは?」 で詳しく解説しています。

クルーンと「V入賞」はどう関係する?

機種によっては、複数穴クルーンのうち特定の穴がV入賞や大当りにつながる有利なルートとして設計されています。

ただし、クルーンに入った時点でV入賞したわけではありません。 クルーンは玉を振り分ける役物、V入賞はV領域・V入賞口へ玉が入ることです。

クルーンへ進入まだ結果は決まっていない
→
穴へ振り分けどの穴へ落ちるかを見守る
→
有利穴へ機種によりV・大当り等につながる

V入賞そのものの意味は 「V入賞とは?」 で詳しく解説しています。

実際の機種ではどう使われる?

クルーンを理解する代表例が、SANKYOの「Pスーパーコンビα7500」です。 2021年導入の同機は、歴代「スーパーコンビ」シリーズを象徴する3穴クルーン役物を搭載しています。

公式機種情報では、まず上部振分け役物を突破した玉が3穴クルーンへ入り、 手前の赤い穴へ入ると大当りの権利獲得濃厚というゲーム性が説明されています。

この例では、「3穴のうち赤穴が有利」というクルーン本来の物理的な振り分けが、 ゲーム性そのものの中心になっています。

なお、クルーンは「スーパーコンビ」シリーズだけの固有名称ではありません。 穴のある皿状役物を用いた多様な機種・構造で使われる一般的なパチンコ用語です。

クルーンと「ステージ」は同じ?

同じではありません。 どちらも玉を転動させることがありますが、役割と呼び方が異なります。

比較クルーンステージ
代表的な形穴のある皿・すり鉢状役物左右などへ玉を転動させる台・通路状部分
主な役割落下タイミング調整・穴による振り分け玉を転動させ、ヘソ付近などへ導く
結果の分岐複数穴なら穴ごとに進路を分けやすい転動位置や落下位置によって流れが変化
クルーン
形
穴のある皿状
中心
落下・振り分け
ステージ
形
台・通路状など
中心
転動・ヘソ方向への誘導

ステージとワープについては 「ステージ・ワープとは?」 で解説しています。

クルーンと「役物」の関係

クルーンは役物の一種です。 「役物」はパチンコ台に設けられるさまざまな可動・入賞・振り分け等の装置を広く指す言葉で、 クルーンはその中でも遊技球を物理的に転動・振り分けるタイプの役物です。

役物=大きなカテゴリー
クルーン=役物の具体的な種類の1つ

役物全体については 「役物とは?」 を参照してください。

クルーン自体が「抽選」しているの?

一般ユーザーの会話では「クルーン抽選」と呼ばれることがありますが、 クルーンの本質は、実物の玉を物理的に転動・振り分ける装置です。

玉がどの穴へ落ちるかを見守るゲーム性は「抽選」のように感じられますが、 それを液晶内部の乱数抽選と同じ仕組みだと考えるのは正確ではありません。

また機種によっては、クルーンを突破したこと自体が最終大当りではなく、 その先で別の抽選・役物・入賞条件が存在することもあります。

「クルーンの当り穴に入る=どの機種でもその瞬間に大当り」ではありません。 その穴が何につながるかは、機種固有のゲームフローを確認する必要があります。

クルーンは昔のパチンコだけのもの?

いいえ。クルーンは長い歴史を持つ役物ですが、現在に近いP機でも使われています。

特許庁の標準技術集では、3穴クルーンの代表例として1989年の「スーパーコンビII」が挙げられています。 一方、SANKYOは2021年の「Pスーパーコンビα7500」でも3穴クルーンを採用しています。

つまりクルーンは、昔ながらのパチンコらしい「玉そのものの動きを楽しむゲーム性」を現代にも伝える役物の一つと言えます。

クルーンについてよくある誤解

クルーン=V入賞口?

違います。クルーンは振り分け役物で、その穴の先がVにつながる機種があります。

3穴なら大当り確率は1/3?

一律には言えません。穴の構造やその先のゲームフローを確認する必要があります。

穴は必ず3個?

違います。1穴・2穴・3穴など複数のタイプがあります。

クルーンは液晶演出?

違います。実際の遊技球が転動・落下する物理的な役物です。

ステージと同じ?

同じではありません。クルーンは皿状役物で、穴への落下・振り分けが中心です。

昔の台にしかない?

違います。P機でも3穴クルーンを搭載した機種があります。

一言で整理すると:
クルーンとは、「玉を皿の上でくるくる回し、穴へ落としてタイミングを変えたり、進路を振り分けたりする役物」です。 特に複数穴クルーンは、パチンコ本来の「玉の動きを見守る面白さ」を象徴する役物の一つです。
参考資料・確認資料
この記事の作成・確認について

本記事は、有限会社グローバルスタンダードが、メーカー公式の用語解説・公式機種情報、 特許庁の標準技術集、遊技球振分け装置の技術資料を照合して作成しています。 「クルーン=3穴」「クルーン=V入賞」「3穴=単純に1/3」といった誤解を避け、 穴数による役割、物理的な玉の転動、振り分け、その先の機種固有ゲームフローを分けて整理しています。

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