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型式試験とは?パチンコ台の試験内容・保通協・GLI Japan・検定との違いを解説

型式試験とは、パチンコなどの遊技機の「型式」が定められた技術上の規格に適合しているかを確認する試験です。2026年現在、国家公安委員会が指定する試験機関が試験を行い、設計書だけでなく、提出された遊技機との照合や実際の試験も行われます。

30秒で分かる「型式試験」

型式試験は、メーカーなどが申請する遊技機の型式について、国家公安委員会の指定試験機関が技術上の規格に適合しているかを調べる試験です。パチンコ台がホールに設置されるまでの制度上の重要な段階ですが、型式試験に適合したことと、都道府県公安委員会の「検定」を受けたことは同じではありません。

初心者向けに言えば:
新しく開発されたパチンコ台が、決められたルールに沿った構造・性能になっているかを専門の指定試験機関が確認する試験です。

厳密には:
「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」では、型式試験は遊技機の型式に関する検定に係る試験と位置付けられています。型式について技術上の規格への適合性を、設計書等審査・対比照合審査・遊技機の試験によって確認します。

型式試験とは?

パチンコ・パチスロなどの遊技機には、構造や性能について技術上の規格が定められています。型式試験は、申請された遊技機の「型式」がその技術上の規格に適合しているかを確認するための試験です。

法的な根拠は風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)第20条と、それに基づく「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」です。

「面白い台か」「人気が出る台か」を審査する試験ではありません。
型式試験で確認される中心は、申請された遊技機の構造・材質・性能と、法令に基づく技術上の規格への適合性です。

型式試験は誰が行う?

型式試験は、国家公安委員会が指定する「指定試験機関」が、都道府県公安委員会から委託を受けて行います。

2026年現在、警察庁はこの事務について指定法人数を2法人と公表しています。パチンコ業界で広く知られる一般財団法人 保安通信協会(保通協)に加え、一般社団法人 GLI Japanも国家公安委員会の指定試験機関として型式試験を行っています。

保安通信協会(保通協)

風営法第20条第5項に基づく指定試験機関。遊技機の型式試験を実施しています。

GLI Japan

国家公安委員会指定の試験機関。2020年からぱちんこ遊技機の試験業務を開始しています。

「型式試験=保通協だけ」と覚えるのは、2026年現在は正確ではありません。
保通協は代表的な指定試験機関ですが、GLI Japanも型式試験を行っています。

型式試験では何を試験する?

国家公安委員会規則の別表第一では、試験方法を大きく「設計書等審査」「対比照合審査」「遊技機の試験」に分けています。

1. 設計書等審査

申請書や添付書類に記載された遊技機の構造・材質・性能が、技術上の規格に適合しているかを審査します。

2. 対比照合審査

申請書類に記載された構造・材質・性能と、提出された試験用遊技機を照合します。

3. 遊技機の試験

実際の遊技機が申請内容どおりの構造・材質・性能を持ち、技術上の規格に適合しているかを実地に試験します。

つまり、書類だけを見て終わる審査ではありません。GLI Japanも実際の業務として、仕様書の確認、遊技機の動作確認・テスト、仕様書と遊技機の性能・構造などを比較する対比照合審査を案内しています。

型式試験はホール導入までのどこにある?

一般ユーザーが最も混同しやすいのが、型式試験・検定・ホールへの設置の関係です。制度を簡略化すると、次の流れで理解すると分かりやすくなります。

遊技機の開発・型式試験の申請申請書類と試験用遊技機などを指定試験機関へ提出します。
指定試験機関による型式試験技術上の規格への適合性を試験します。
都道府県公安委員会へ検定申請型式試験を受けた後、型式の検定手続へ進みます。
検定都道府県公安委員会による型式の検定です。
ホールでの設置に必要な手続実際の営業所への設置には、さらに風営法上の所定の手続があります。
型式試験に適合しただけで、その瞬間に全国のホールへ設置できるわけではありません。
型式試験と公安委員会による検定は別の段階です。また、個々のホールへの設置にも所定の手続があります。

型式試験と「検定」は何が違う?

項目型式試験型式の検定
位置付け型式に関する検定に係る試験型式が技術上の規格に適合する旨の検定
主体指定試験機関都道府県公安委員会
主な確認技術上の規格への適合性を試験法令に基づく型式の検定手続
関係検定申請より前の試験型式試験を受けた後に申請
型式試験
行う主体
指定試験機関
役割
技術上の規格への適合性を試験
段階
検定申請より前
型式の検定
行う主体
都道府県公安委員会
役割
型式についての検定
段階
型式試験後

この2つをまとめて「保通協の検定」などと表現すると、制度上の主体と手続が曖昧になります。指定試験機関が行うのは型式試験、型式の検定を行うのは公安委員会と分けて理解するのが正確です。

よく聞く「保通協に通す」「保通協を通過」とは?

パチンコ業界の記事や会話では、新台について「保通協に通す」「保通協を通過した」といった表現が使われることがあります。一般には、保通協へ型式試験を申請した、または型式試験で適合結果を得たという意味合いで使われます。

ただし、これは法令上の手続名を厳密に表した言い方ではありません。さらに現在はGLI Japanも指定試験機関であるため、制度全体を説明するときは「指定試験機関による型式試験」とする方が正確です。

型式試験の「適合」「不適合」とは?

型式試験では、申請された型式が技術上の規格に適合しているか否かが試験されます。試験終了後、指定試験機関は申請者に試験結果を記載した書類を交付します。

業界では「適合」「不適合」という言葉が広く使われます。不適合になった場合、その申請型式について、そのまま検定へ進めるというものではありません。

「不適合=その機種が永久に発売できない」という意味でもありません。
メーカー側で仕様等を見直し、別途あらためて型式試験を申請するケースがあります。そのため開発段階では、同一シリーズの機種名に見えても申請型式や仕様が変わることがあります。

型式試験には試験用遊技機を何台提出する?

「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」第15条では、型式試験を受ける際、所定の書類とともに5台の試験用遊技機を提出することが定められています。また、指定試験機関は必要があると認める場合、部品の提出を求めることもできます。

ここは「完成した市販機を1台だけ打って確認する試験」ではありません。
申請書類と複数の試験用遊技機を使い、構造・材質・性能と申請内容を含めて確認する制度です。

なぜパチンコ台に型式試験が必要なの?

パチンコは、単に映像や演出を楽しむ電子機器ではありません。遊技結果に関係する抽選、入賞、賞球などの機能を持つ遊技機です。そのため、ホールで営業に使用される遊技機には法令上の基準が設けられています。

型式試験は、メーカーが申請した仕様を自己申告だけで判断するのではなく、指定試験機関が書類・実機・両者の一致を確認し、技術上の規格への適合性を試験する役割を持っています。

型式試験は「出玉が多すぎないかだけを見る試験」ではありません。
出玉性能に関係する規格は重要な要素ですが、規則上の試験は申請された遊技機の構造・材質・性能を含め、技術上の規格への適合性を確認するものです。
主な根拠・参考資料
この記事の作成・確認について

本記事は、型式試験を「保通協が新台を検定するもの」と単純化せず、法令上の型式試験・指定試験機関・公安委員会による検定を分けて説明することを重視しています。制度については2026年7月時点の警察庁、e-Gov、保安通信協会、GLI Japanの公開情報を照合しています。

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