CRスーパー海物語M55X3(2016年版)の実機写真
CRスーパー海物語M55X3|三洋物産・2016年

パチンコ機種図鑑 | 2016年復刻 | スーパー海物語

CRスーパー海物語M55X3

2006年の「スーパー海物語」が10年ぶりに復刻。全大当り15R、確変54%・次回大当りまで、通常大当り後100回時短という王道のミドルタイプ。「海・マリン・ハワイ」の3モードとマリンチャンスを備えた、海物語の演出史を振り返る重要な1台です。

2016年8月導入型式 M55X3全大当り15R確変54%時短100回
1/319.6通常時大当り確率
54%次回まで確変
約26.9%時短100回引き戻し
資料のポイント:15Rの払出総数1,620個と実獲得出玉の参考値約1,430〜1,490個は異なる指標です。また2016年8月の導入日は公開媒体により8月15日・22日の差があるため、日付差を明示します。

2006年版スーパー海物語を2016年に復刻したミドル機

CRスーパー海物語M55X3は2016年8月に登場した三洋物産のミドルタイプです。2006年の初代「CRスーパー海物語」の基本演出を継承し、登場から10年を機に復刻しました。2006年版はハワイモードやワリンの登場など、後の「沖海」「IN JAPAN」へ広がる演出の起点となった作品です。

2016年版は全大当りが15Rの出玉ありで、15R確変なら次回大当りまで確変、15R通常なら時短100回。潜伏確変や小当り、ST、遊タイム、ラッキートリガーを持たない、純粋な確変ループ機です。先進的なRUSH制御ではなく「泡・魚群・リーチ」の表現と3モードによる見せ方の違いが中心です。

名称に注意:2006年のM55W/M55X、2016年の本機M55X3、2017年の甘デジSAE5は同じスーパー海物語でも異型式です。以下の数値はすべて2016年M55X3用に整理しています。

基本スペック――通常1/319.6・高確率1/31.9

メーカー公式の2016年用スペックページ、P-WORLD、当時の専門機種資料で照合した基本データです。

正式な型式名CRスーパー海物語M55X3
メーカー三洋物産(SANYO)
導入時期2016年8月(資料に8月15日/8月22日の表記差あり)
分類CRミドル・次回まで確変ループタイプ
通常時大当り確率1/319.6
高確率時大当り確率1/31.9
確変突入/継続割合54%・次回大当りまで
通常大当り終了後時短100回転
ヘソ/電チュー振り分け共通(15R確変54%、15R通常46%)
大当りラウンド/カウント15R/9カウント(すべて出玉あり)
賞球数3&3&3&12
15R払出総数1,620個(15R×9C×賞球12)
実獲得出玉の公表目安約1,430〜1,490個(打ち方・媒体により異なる)
保留8個保留(上4個・下4個)
通常時の打ち方左打ち(電サポ中・大当り中も左打ち)
小当り・突確・潜伏確変なし
遊タイム・ラッキートリガーなし

※「払出総数」と「打ち出し分を考慮した獲得出玉」は一致しません。ホールの釘や打ち方に依存する実獲得数を保証する値ではありません。

大当り振り分け――15R確変54%/15R通常46%

ヘソ・電チュー共通。初当り、確変中のどちらも15R確変54%・15R通常46%です。ラウンド数による出玉格差や突確の振り分けはなく、どの大当りでも15Rを獲得できます。

比較表は横にスクロールできます。

大当り種別振り分け出玉終了後
15R確変54%1,620個(払出)次回大当りまで確変+電サポ
15R通常46%1,620個(払出)時短100回+電サポ
振り分けの合計54% + 46% = 100%

偶数図柄での大当りは、昇格演出を経て実際には確変になることがあります。見かけの図柄と確変振り分けは混同しないことが大切です。15R通常であれば確変ではなく100回の時短となります。

ゲームフロー――15Rから確変or時短100回へ

通常時:常時左打ち/大当り確率1/319.6
大当り:すべて15R・9カウントの出玉あり
15R確変:54%高確率1/31.9で次回大当りまで電サポ
15R通常:46%通常確率で時短100回転
大当り獲得再び15R大当りで次の抽選
時短100回終了引き戻せなければ通常時へ

確変は「次回まで」、通常大当り後は「時短100回」。回数限定のSTや、右打ちRUSHに移行する機械とは異なります。全状態で左打ち遊技を基本としています。

時短100回の引き戻し約26.9%と次回当選期待度

通常大当り後の時短100回では通常確率(1/319.6)で抽選します。100回で1回以上当たる確率は以下の理論計算です。

時短100回の引き戻し期待度1 − (1 − 1/319.6)100 ≒ 26.90%

確変54%の場合は次回大当りまで継続する一方、通常46%の場合でも時短で約26.9%の引き戻しがあります。そのため、当該大当り直後に連続する次の大当りへ到達する見込みを単純化して計算すると次の値です。

次の大当りへ到達する期待度(簡易モデル)54% + 46% × 26.90% ≒ 66.38%

この数値は「確変継続割合54%」そのものではありません。次回までの確変または通常後時短中の引き戻しを合算した理論値であり、ホールでの実際の連チャンや獲得出玉を保証しません。

2006年の初代「スーパー海物語」とのつながり

スーパー海物語の初代は2006年に登場し、それまでの「海モード」に加え、マリンの表情を使う「マリンモード」、フラダンサーなどが登場する「ハワイモード」という3モードを確立しました。ワリンが登場し、確変昇格用のマリンチャンスなど、後年まで続くモードの仕組みを育てた時期です。

2016年版M55X3はそのモード構成と演出法則を復刻しつつ、当時の遊技機規則に合わせて大当り確率・賞球・払い出しなどを再構成しています。2006年の型式「M55W」と「M55X」でも確率が異なっていたため、初代の複数型式と本機を混ぜて比較しないことが重要です。

SANYO公式「スーパー海物語と歴史アーカイブ」を確認 ↗

3モード――海・マリン・ハワイの違い

同じ大当り確率、同じ振り分けでも、どの予告・リーチを中心に見せるかが異なる3つのモードを搭載しています。待機中だけでなく変動中にも切り替えられるため、単一の機種で遊技感を変えられます。

海モード

泡予告・魚群予告・珊瑚礁/黒潮/マリンちゃんリーチ。演出数を絞った王道のシンプル型です。

マリンモード

マリンちゃんの仕草・表情、アングル予告、ズームアップ予告。カジキリーチやワリンチャンスが特徴です。

ハワイモード

フラダンサーのステップアップ、リーチ後のボタンPUSH、フルーツ/スコール/ワリンリーチが特徴です。

海モード――泡・魚群・黒潮・珊瑚礁・マリンちゃん

「泡」「魚群」といったシリーズ伝統の予告を使うシンプルなモードです。派手な多段階予告に依存せず、図柄の停止と魚群の有無を楽しめる点が復刻版の中心にあります。

  • 泡予告:ノーマルリーチからスーパーリーチ発展時の基本予告。大きな泡はチャンスアップ。
  • 魚群予告:海物語の代表的な大チャンス予告。魚群=必ず大当りという意味ではありません。
  • 珊瑚礁リーチ:サンゴ礁の上を図柄が通過する海の伝統的なリーチ。
  • 黒潮リーチ:黒潮の流れをモチーフにしたスーパーリーチ。
  • マリンちゃんリーチ:マリンの登場によるスーパーリーチ。ダブルラインなど見せ方の差にも注目です。

マリンモード――アングル予告・仕草・カジキ・ワリンチャンス

マリンの仕草や画面アングルから発展先を推測する、海モードよりも情報量の多いモードです。

右アングル

リーチ成立のチャンス。海ガメなど、先に現れるキャラクターで期待度が変化します。

左アングル

珊瑚礁やワリンのアイコンなど、スーパーリーチの発展先を示唆します。

上アングル

カジキやワリンの登場などに注目。専用のリーチへつながる場合があります。

仕草・ズームアップ

マリンの仕草が2回続いたり、変動開始時にズームしたりするとチャンスアップ。

カジキリーチとワリンチャンスはマリンモード専用の注目アクション。ワリンチャンスは3図柄停止を契機に発展し、シングル・ダブルなどの違いがあります。

ハワイモード――フラダンサー・フルーツ・スコール・ワリン

ハワイの明るい演出が復活。フラダンサーによるステップアップとボタン演出が、初代の華やかさを現代に残します。

  • ステップ1:フラダンサーが登場。
  • ステップ2:フラダンサーが4人に増加。
  • ステップ3:5人目が登場。中央に現れる人物や小道具によって発展先を示唆。
  • フルーツリーチ:フルーツ演出を使うハワイ専用のスーパーリーチ。
  • スコールリーチ:南国の天候を演出するスーパーリーチ。
  • ワリンリーチ:ワリンが主役のチャンスリーチ。

ハワイモードの特徴は、大当りラウンド中の確変昇格演出「マリンチャンス」にもつながっています。

マリンチャンス――偶数図柄大当り中の確変昇格

マリンチャンスは、ハワイモード選択中に偶数図柄で当たった場合などに発生する大当りラウンド中の昇格演出です。マリンが宝箱を探し、箱の中の財宝などによって確変昇格を知らせる仕組みです。

通常図柄で当たったように見えても、抽選上は確変が選ばれていて、その結果を後から告知する演出があります。54%という確変割合が追加抽選で変化するわけではありません。単に告知タイミングと見せ方が違います。

資料として注意:海モード/マリンモードの偶数図柄後には別のエンディング昇格などもありますが、「マリンチャンス」はハワイモード固有の演出です。

15Rの構成と払出/実獲得出玉の見分け方

本機の大当りはすべて15R×9カウント、アタッカー賞球12個。したがって単純な払出合計は、15×9×12=1,620個です。

一方、P-WORLDに掲載される約1,430個や、HAZUSEの約1,490個、実践サイトの約1,450個は発射した玉・賞球の扱い・打ち方の前提が違う目安です。記事中で「1,620個出玉」と言い切ると、ホールで実際に手元に残る玉と混同します。

2016年のミドル機として「確変・通常でラウンドに差がない」ことが、出玉振り分けを単純化した点です。

8個保留と常時左打ち――遊技設計の特徴

P-WORLDは本機を8個保留として記録しています。上側と下側それぞれに保留枠があり、8個保留で打ち止めまでの待機を減らす設計です。

また、初当り・確変・時短を問わず基本的には常時左打ちです。近年の「右打ちRUSH」やスマパチ、ラッキートリガーとは異なり、昔ながらの遊技手順を継承しています。セグの確認や電サポ動作も通常図柄と確変図柄を考えるうえで興味深いポイントです。

予告・リーチの法則を一覧で整理

本機はモードごとに演出の数が異なりますが、魚群予告は全モードで大チャンスの目印。リーチの特徴を確認することで、2006年版からの継承点が分かります。

比較表は横にスクロールできます。

演出主な出現モード見どころ
魚群予告海・マリン・ハワイ発生時は大チャンス。必ず当たるわけではない
珊瑚礁/黒潮海・マリン王道のスーパーリーチ
マリンちゃん全モードマリン登場の基本スーパーリーチ
カジキ/ワリンチャンスマリンアングルや仕草の予告から発展
フルーツ/スコール/ワリンハワイフラダンサー・ステップアップから発展
マリンチャンスハワイのラウンド中偶数大当り時の確変昇格演出

各予告の具体的な信頼度は変動条件によって異なるため、出典のない「信頼度○%」は掲載していません。

2006年初代・2017年SAE5・2016年3R1との違い

比較表は横にスクロールできます。

比較項目初代M55W2016年M55X32017年SAE52016年3R1
世代2006年2016年2017年2016年
機種CRスーパー海物語M55WCRスーパー海物語M55X3(本機)CRAスーパー海物語SAE5CR海物語3R1
通常確率1/369.5(M55W)1/319.6約1/89.8約1/319.6
確変システム60%・次回まで54%・次回まで100%・ST5回50%・次回まで
通常後時短100回100回ST後20・45・95回100回
特徴ハワイ・マリン初代系2006年の10年復刻・全15R2017年の白海甘デジ1999年の3Rを復刻

初代M55Wの60%と本機M55X3の54%は同じではありません。SAE5は同じ見た目の甘デジ後継ながらST5回で抽選方式が異なり、3R1はハワイ・マリンモードとは別系統のシンプルな3R復刻です。

歴代海物語への影響――沖海・JAPANのルーツ

「スーパー海物語」の3モード切り替え、ワリン・ハワイの世界観は、後の沖縄シリーズやJAPANシリーズの演出設計を考える上で欠かせません。2016年に王道のミドルとして復刻されたことは、時代が変わっても海物語のシンプルな抽選演出が支持され続けた象徴といえます。

2016年には他にも「CR海物語3R1」、同年秋には「CRスーパー海物語IN沖縄4」などが登場。懐かしい海の復刻と新規大型シリーズが並行して開発されていた時期として整理できます。

2016年の内覧会・紹介PV・試打を動画で見る

当時の内覧会の様子、機種紹介PV、試打動画をまとめました。2006年の初代スーパー海物語とは異なる、2016年「M55X3」の姿をご覧いただけます。

2016年の展示会映像

ニコナナ超速ニュース|CRスーパー海物語M55X3

2016年6月17日のメーカー内覧会を取材し、同年6月22日に公開。M55X3を明記した当時の記録。 YouTubeで見る ↗

2016年紹介PV(媒体経由)

CRスーパー海物語M55X3|当時の紹介PV

2016年の新台解説記事が本機PVとして掲載。投稿者がメーカー公式かどうかは未確認。 YouTubeで見る ↗

2016年の試打映像(媒体経由)

CRスーパー海物語M55X3|当時の試打映像

2016年の新台解説記事がM55X3用の試打動画として掲載。映像の個々のシーンまでは確認できていない。 YouTubeで見る ↗

動画の埋め込みや再生可否は公開元に依存します。2006年の初代M55W映像は、2016年M55X3として誤掲載していません。

実機で観察したいポイント――復刻盤面・光・音・左打ち

本機の資料価値は、華やかなハワイモードと、2006年当時を残す液晶演出・枠の演出にあります。実機がある場合、3モードの切り替え、マリンチャンス、8個保留、左打ちによる電サポの動きを観察できます。

3モード切替

海・マリン・ハワイの切り替えと、各モード専用予告の動作を確認。

マリンチャンス

ハワイモードで大当りしたときのボタンや昇格表示を確認。

電サポ・8個保留

左打ち・始動口と電サポの動作、ヘソ/電チューの保留。

液晶・スピーカー・枠ランプ

復刻機としての光・音の再現性と、経年劣化・動作不良の有無。

一般的な電源・防音・設置については、家庭用オプションガイド、騒音対策、設置スペースにまとめています。商品条件は購入先の情報が優先されます。

参照資料・数値の注記・姉妹サイト案内

基本スペックはSANYO公式・P-WORLD・専門媒体を照合し、2016年版のM55X3と2006年版M55Wを区別しています。演出の名称・出現条件も専門データベースに基づいて整理しました。

  1. SANYO公式|CRスーパー海物語――メーカーの2016年公式機種ページ。
  2. SANYO公式|M55X3スペックページ――型式M55X3のメーカー掲載資料。
  3. SANYO公式|2006年版との歴史比較――M55W・2016年復刻の関係。
  4. P-WORLD|CRスーパー海物語M55X3――確率、54%振り分け、全15R・左打ち、3モード演出。
  5. パチ&スロ必勝本|基本スペック――払出1,620個と時短100回の引き戻し26.9%。
  6. パチンコFAN|導入時記録――2016年8月15日表記。
  7. スロ確|2016年のスペック記録――8月22日表記、払出と獲得出玉の差。
  8. ニコナナ超速ニュース|2016年新機種内覧会――2016年6月17日の展示会記録。
導入日・出玉の表記差:2016年8月15日と22日の両方が資料に見られます。確実な基本表記は「2016年8月導入」としています。また1,620個は15Rの計算上の総払出であり、約1,430〜1,490個は実獲得出玉の参考値です。

運営:有限会社グローバルスタンダード。編集方針:販売案内よりも正確で再参照できる機種資料、メーカー一次情報、年代・型式別の区別を重視します。