CR海物語3R1とは――1999年の原点を復刻した2016年ミドル
CR海物語3R1は三洋物産が2016年3月22日に導入した、初代「CR海物語3R」(1999年)のデザインと基本演出を受け継ぐミドルタイプです。検定型式は「CR海物語3R1」、P-WORLDの検定番号は5P1130。約1/319.6の通常時と約1/31.9の確変中、50%の次回まで確変ループを採用しています。
同世代の「CRA海物語3R」は2月に先行導入された甘デジ版です。本機は出玉を伴う大当りがすべて15Rで、通常大当り後も100回の時短があるため、同じ復刻演出をより大きい払い出しで楽しめる仕様でした。
基本スペック――約1/319.6・確変50%・15R統一
| 機種名・検定型式 | CR海物語3R1(検定番号:5P1130) |
|---|---|
| メーカー | 三洋物産(SANYO) |
| 導入開始日 | 2016年3月22日 |
| タイプ | ミドル/次回大当りまでの確変ループタイプ |
| 通常時大当り確率 | 約1/319.6 |
| 確変中大当り確率 | 約1/31.9 |
| 確変割合 | 50%(次回の大当りまで) |
| 時短 | 15R通常大当り終了後100回 |
| 大当りラウンド | 15Rのみ・8カウント |
| 賞球 | 3&3&4&14(アタッカー賞球14個) |
| 15Rの理論払出 | 15R × 8カウント × 14個 = 1,680個 |
| 実際の獲得出玉 | 約1,500個前後の目安。打ち込み玉などで変動 |
| 入賞口別振り分け | ヘソ/電チュー共通・15R確変50%/15R通常50% |
| 潜伏確変・小当り | いずれもなし |
| 遊タイム | なし(2016年のCR機) |
※払出1,680個は大入賞口を規定カウントまで入賞させた場合の払い出し理論値で、差玉・純増個数とは異なります。P-WORLDの「約1/319.7」表記と、他の専門データで見られる「約1/319.6」は丸め表記の違いとして扱っています。HAZUSE DATA/CR海物語3R1。
大当り振り分け――15R確変50%・15R通常50%
大当りはすべて15R・8カウント。ヘソと電チューで振り分けの違いはなく、確変と通常がちょうど半分ずつです。「出玉なし突確」「2R」「5R」「10R」といった大当りは本機にはありません。
表は左右にスクロールできます。先頭列は固定表示です。
| 当選箇所 | 大当り種別 | 割合 | 払出理論値 | 終了後 |
|---|---|---|---|---|
| ヘソ | 15R確変 | 50% | 1,680個 | 確変・次回まで |
| ヘソ | 15R通常 | 50% | 1,680個 | 時短100回 |
| 電チュー | 15R確変 | 50% | 1,680個 | 確変・次回まで |
| 電チュー | 15R通常 | 50% | 1,680個 | 時短100回 |
ゲームフロー――50%確変ループと時短100回
本機はST回数を数えるタイプではありません。確変に入れば次の大当りまで約1/31.9で抽選を続けます。通常大当り後だけは100回の時短へ移行します。遊技は基本的に左打ちで進行します。
高確率約1/31.9。次の大当りが15R確変なら再び継続し、15R通常なら時短へ移行します。
通常確率約1/319.6で100回。引き戻しに成功すると再び15Rの大当りを得られます。
時短100回の引き戻し約26.9%――確変50%と合算すると
通常大当り後の時短100回で1回以上当たる理論確率は、約1/319.6を用いて約26.9%です。これは「時短100回で再当選する確率」であり、確変割合50%と同じ指標ではありません。
計算式:1 − (1 − 1/319.6)^100 ≒ 26.9%。確変に入る50%と、通常50%の場合の時短引き戻しを合計すると、50%+50%×26.9% ≒ 63.5%です。ここでいう63.5%は次の大当りにつながる条件付きの計算値であり、出玉率や利益を示す数字ではありません。
原点回帰の設計――1999年初代CR海物語3Rとの関係
1999年の「CR海物語3R」は海物語シリーズの出発点として知られます。2016年版の3Rシリーズは、当時の盤面や図柄、賞球・効果音、シンプルな泡・魚群中心の演出を現代の筐体で再現することを狙いました。
初代を思わせるセル・ワープルートなど、遊技球の動線に懐かしい意匠を採用しています。
初代の海物語らしい図柄と入賞効果音、魚群演出のテンポを意識した復刻演出。
泡と魚群、リーチ成立後の発展で期待感を作り、ノーマルリーチにも当りの可能性が残ります。
「My海カスタム」により魚群の信頼度や一発告知などを好みに合わせて調整できます。
メーカーが公開したSANYOアーカイブス「海物語3R」では、1999年版と2016年復刻の歴史的つながりを紹介しています。2016年の型式3R1が1999年版と同一スペックという意味ではありません。
My海カスタム4項目――魚群・一発告知・泡前兆・スベリ
2016年版3Rシリーズ最大の追加機能が「My海カスタム」。デモ画面中に十字キー中央PUSHで設定画面を呼び出し、自分の好みに合わせて遊技中の演出バランスを変更できます。甘デジ版だけでなくミドル版3R1にも搭載されています。
表は左右にスクロールできます。先頭列は固定表示です。
| 設定項目 | 主な選択内容 | 見方・楽しみ方 |
|---|---|---|
| 魚群期待度 | 50%/75%/100%/出現しない | 魚群の出現価値を調整。100%設定なら魚群が出現した際は大当り濃厚 |
| 一発告知 | 頻度30%/100%/なし | 一発告知「キュイン」を重視するか、予告とリーチを重視するか選べる |
| 泡前兆予告 | あり/なし | 同一図柄などのチャンス目から続く泡前兆を使用するか選ぶ |
| スベリ予告 | あり/なし | 下段図柄が1コマ前後へ動くスベリの出現を調整 |
このカスタムは抽選確率や大当り振り分けを変更するものではありません。設定した予告が発生する頻度や期待度の見せ方を変える機能です。長年の海物語ファンが泡・魚群中心のクラシックなバランスを楽しめる点が特徴です。
操作方法と4系統の項目は、パチンコビスタの2016年版3Rシリーズ説明で確認できます。
泡予告・魚群予告・チャンス目――シンプルさを引き継ぐ
本機の予告は、近年の海物語に見られる多段階の先読みや長尺ムービーを増やすよりも、「泡」と「魚群」の基本を重視しています。My海カスタムの設定によって体感頻度が変わる点には注意しましょう。
- 泡予告:リーチ後に泡が現れる基本予告。泡だけでもその後のリーチ結果に注目できます。
- 魚群予告:画面を魚の群れが通過する海物語の高期待度演出。My海によって魚群期待度をカスタムできます。
- 泡前兆予告:同じ図柄で止まるチャンス目などから続く先読み。My海で出現のあり・なしを選択できます。
- スベリ予告:図柄が±1コマ移動する挙動からスーパーリーチへの期待が高まります。
- 一発告知:「キュイン」音による当選告知。告知頻度はMy海設定で選択します。
魚群の個々の「信頼度」はMy海設定にも左右されるため、設定を固定せずに絶対値の演出信頼度を断定しません。
リーチアクション――ノーマル・波紋・珊瑚礁・マリンちゃん
原点の「海物語」らしい、少数のリーチを丁寧に見せる構成です。映像の派手さよりも魚群の有無、図柄の進み方、マリンの登場を観察する楽しさがあります。
表は左右にスクロールできます。先頭列は固定表示です。
| リーチ | 基本的な展開 | 注目すべき箇所 |
|---|---|---|
| ノーマルリーチ | テンパイした図柄が画面を進行 | スーパーリーチへ行かなくても当りの可能性がある |
| 波紋リーチ | 背景に波紋が現れるスーパーリーチ | 波紋の展開と予告の組み合わせ |
| 珊瑚礁リーチ | 珊瑚礁が画面に現れるスーパーリーチ | 泡・魚群の有無と図柄の停止 |
| マリンちゃんリーチ | マリンちゃんが登場して図柄を追う | 魚群・図柄のテンパイライン・マリンの動作 |
特定のリーチの発生を「15R確変確定」などと断定せず、別途裏付けが取れるプレミアム法則と区別して扱います。
大当り中の見方――奇数図柄・偶数図柄・確変昇格
奇数図柄揃いは基本的に15R確変で、次回の大当りまで高確率を維持します。偶数図柄揃いは15Rチャンス大当りが基本ですが、ラウンド中や終了画面の昇格演出で確変へ切り替わることがあります。
大当り払出1,680個。次回まで約1/31.9の高確率。
払出は同じ1,680個。時短は約1/319.6で抽選。
大当り中の打ち方やエラー解除は個体の説明書とホール・メーカー当時の案内が優先されます。演出の「昇格」は表示上の告知であり、ボタン操作で内部の当選結果が変わるわけではありません。
盤面・大当り出玉・演出技術――2016年復刻機の特徴
大入賞口の賞球14個、15ラウンド・8カウントは、本機の「どの当りも15R」という分かりやすさを支える仕様です。同時代の甘デジが5R・大入賞口13個のため、実機で同じリーチを見ても大当り後の遊技感は異なります。
大入賞口からの払出理論値は1,680個。約1,500個の実獲得目安と区別。
50%で次回まで高確率。STの回数終了ではなく次の大当りで状態が決まります。
通常当り後にも電サポが継続。約26.9%の引き戻しを計算できます。
初代を思わせる音・図柄・セル意匠とMy海という新しい演出調整機能を両立。
甘デジCRA海物語3R・後継3R2・3R3との違い
特に混同しやすいのは、同じ2016年に発売された「CRA海物語3R」です。同じ「3R」系の外観・演出を共有しながら、振り分け・時短・出玉は大きく違います。
表は左右にスクロールできます。先頭列は固定表示です。
| 比較 | CR海物語3R1(本機) | CRA海物語3R | PA海物語3R2 | PA海物語3R3 |
|---|---|---|---|---|
| 導入時期 | 2016年3月 | 2016年2月 | 2019年 | 2025年 |
| 通常時確率 | 約1/319.6 | 約1/99.9 | 約1/99.9 | 約1/99.9 |
| 高確率時 | 約1/31.9 | 約1/14.9 | 機種別資料参照 | 機種別資料参照 |
| 確変 | 50%ループ | 50%ループ | 50%ループ | 51%ループ |
| ラウンド | 15Rのみ | 5Rのみ | 5R・10R | 別スペック |
| 通常後時短 | 100回 | 33回 | 30回 | 40回 |
| 特徴 | ミドル・全15R | 甘デジ・全5R | My海強化・10R | 初代モードなどの復刻要素 |
3R2と3R3は世代・型式により仕様が異なります。本ページはCR海物語3R1を中心に比較しており、後年の演出を本機搭載と誤認させる表記は避けています。詳しくは2016年CRA海物語3R、PA海物語3R2の各図鑑をご確認ください。
3Rシリーズを映像で比較|2016年甘デジと1999年初代
ここでは2016年の甘デジ「CRA海物語3R」と、1999年の初代3Rの公式映像を紹介します。ミドルタイプ「CR海物語3R1」の映像とは異なるため、機種名を確認してご覧ください。
前者は2016年発売の甘デジ版の液晶演出・効果音を、後者は1999年版のオリジナルの姿を確認するための映像です。CR海物語3R1の機種専用資料(P-WORLD)と併読すると、動画のモデル差を判断できます。
さらに調べる――海物語完全ガイド・メーカー図鑑・動画館
家庭用で注目したい実機のポイント
本機の魅力は、15R大当りの重厚感とシンプルな原点演出にあります。家庭用実機では、盤面のワープ・ステージ、当時の効果音、My海の演出バランスをじっくり比べる楽しみ方ができます。
中央PUSHとメニュー変更が正常か確認。魚群100%などの設定を試せます。
実際の玉打ちを楽しむ場合は、玉の循環・払出動作を個体ごとに確認。
入賞時や大当りBGM、告知音を楽しむため、スピーカーと音量調整を確認。
100V対応、ボタン・ハンドル・液晶、設置・搬入条件、付属品や保証を確認。
商品状態はあくまで個体別です。メーカー出荷状態と家庭用加工済み中古機の構成が異なる場合があります。
出典・資料の確認先――2016年のミドル仕様を優先
編集では、メーカーが公開する3R復刻の歴史資料、2016年型式3R1の専門機種データ、動画の配信元を明確に区別しました。
- SANYO公式「海物語3R」アーカイブス――1999年初代・2016年復刻の経緯。
- SANYO公式2016年機種一覧――「CR海物語3Rシリーズ」の掲載。
- HAZUSE DATA/CR海物語3R1――導入日・15R振り分け(型式番号5P1130)。
- P-WORLD/CR海物語3R1――確変と時短のゲームフロー・演出。
- パチ&スロ必勝本/3R1基本スペック――15R払出1,680個・時短引き戻し約26.9%。
- パチンコビスタ/2016年3Rシリーズ――My海の機能と3R/3R1の違い。
- 公式SANYOライブラリ/CRA海物語3R――2016年版の甘デジ(別スペック)を示す公式映像。
- 公式SANYO/初代CR海物語3R――1999年版の歴史的な公式映像。
編集・運営:有限会社グローバルスタンダード/スリーピースドットネット。スペックの払出理論値、実獲得目安、演出・確率の計算値を区別しています。関連機種の数値は対象3R1の仕様と混同しないよう注記しています。





