PACHINKO REGULATION GUIDE / 2026
CR機・P機・e機・MAX機・LTの違い|規則改正の流れと家庭用の選び方
「CRとPは何が違う?」「スマパチはP機とは別?」「MAX機やラッキートリガーは規則上の分類?」——中古パチンコを探すときに混同しやすい名称を、規則・自主規制・機能の3つに分けて解説します。2015~2025年の主要な変更は、公的資料とメーカー・業界団体の発表に照らして整理しています。

CR機・P機・e機・MAX機・LTの意味を正しく区別
この5語は同じ種類の名称ではありません。中古台の機種名を読む際は、まず「世代・構造」「確率帯」「搭載機能」のどれなのかを分けると混乱しません。
| 名称 | 位置づけ | 覚え方 |
|---|---|---|
| CR機 | 旧世代の機種名で使われる「CR」表記 | 懐かしい演出・旧機種を探す手掛かり。CR機にも甘デジ・ミドル・MAXなど多様な確率帯があります。 |
| P機 | 2018年の新規則移行後に登場した、通常のパチンコ機の型式名などで見られる「P」表記 | P機はすべて設定付き・LT付きという意味ではありません。 |
| e機(スマパチ) | 2023年4月から登場。玉を機内に封入し、持ち玉を電子的に管理する方式 | 型式名の「e」が手掛かり。P機と家庭用の運用が異なる場合があります。 |
| MAX機 | 約1/399など大当たり確率の分母が重い機種に使われた通称 | CR機と対立する分類ではなく、当時のCR機にMAXタイプがありました。 |
| LT搭載機 | ラッキートリガーという機能を搭載した機種 | 2024年から登場。P機・e機の一部に搭載され、突入条件や性能は機種で異なります。 |
例:「CR〇〇 MAX」はCR機のMAXタイプ。「e〇〇 LT」はスマパチのLT搭載機という読み方です。「MAXかLTか」ではなく、分類の軸が異なることを意識しましょう。
規則と自主規制の主な変化|2015年から2025年
同じ「規制」と呼ばれていても、国の規則改正と日工組などの自主規制・仕様変更は分けて理解する必要があります。以下は主要な転換点に絞った年表です。
- 2015年11月|MAX帯の自主規制
日工組の自主規制により、大当たり確率の下限が従来の約1/400から約1/320へ。約1/399を中心とした新台の時代が転換しました。法律の2018年改正とは別です。 - 2016年5月|継続率65%の自主規制
確変・時短の継続率を上限65%とする内規が適用。その後、2018年11月にこの65%上限は撤廃されています。現在も一律65%に制限されるわけではありません。 - 2018年2月1日|改正規則の施行
出玉性能の試験や、大当たり1回の最大出玉などの基準が変更。最大2,400個から1,500個へという変更が代表例です。新規則機のP機へと移行していきます。 - 2022年1月末|旧規則機の経過措置期間終了
旧規則機をホールで設置・営業使用するための経過措置が終了。これは家庭で保有する中古実機の一律禁止という意味ではありません。 - 2023年4月|スマパチ(e機)導入開始
玉を機内で循環させ、持ち玉を電子管理する新方式が登場。従来型P機との機構・必要機器の違いに注意が必要です。 - 2024年3月・7月|LT1.0、LT2.0
3月にラッキートリガー(LT)搭載機が導入開始。7月にはLT2.0が登場し、搭載条件や設計の自由度が変化しました。 - 2025年7月7日|LT3.0プラス導入開始
スマパチのLT機能に関する条件変更に加え、P機・e機共通で時短の性能仕様が変更され、ゲーム性の幅が広がりました。
規則と内規の違い:2015年・2016年の代表的な見直しは業界の自主規制、2018年2月の施行は国家公安委員会規則の改正です。LTのバージョン名も「新しい法律の種類」を示すものではありません。
2018年の規則改正で実際に変わったこと
2018年の改正では、遊技機の出玉性能の試験基準や、大当たり1回の払出しに関わる基準が変更されました。旧機種とP機でスペックの見え方が変わった理由の一つです。
| 主な項目 | 改正前 | 改正後 |
|---|---|---|
| 大当たり1回の最大出玉の基準 | 2,400個 | 1,500個 |
| 最大ラウンド数 | 16ラウンド | 10ラウンド |
| 出玉性能試験 | 従来の試験基準 | 試験時間帯・出玉率の基準などを変更 |
※規則上の「大当たり1回」の基準の話です。複数回の大当たり・時短やRUSHを通じた獲得総数まで1,500個に制限される、という意味ではありません。数値は規則改正の資料とメーカー開示資料を照合しています。
「旧規則機」は家庭で持っていてはいけない?
いいえ。2022年1月末の期限は、旧規則機をパチンコホールの営業用として設置することに関する経過措置です。家庭での趣味用途の中古台については、電源・設置・購入先の保証条件を個別に確認することが大切です。
スマパチ(e機)はP機と何が違う?家庭用は特に要確認
P機(従来型)
実際の玉を使って遊ぶ構造が基本です。家庭用では循環加工・オートコントローラー・100V対応など、販売店の仕様によって使い方が変わります。
e機(スマパチ)
遊技球を台の内部に封入し、持ち玉は電子情報で管理します。ホールでは専用ユニットと連携する方式で、通常のP機とは周辺機器の前提が異なります。
メーカーの説明では、従来型P機の通常時大当たり確率の下限は1/320、スマパチでは1/350とされています。また、スマパチは「Cタイム」を搭載できる設計ですが、すべてのe機にCタイムがあるわけではありません。
中古を家庭用に購入する場合:「e機だからそのままコンセントを挿せば遊べる」とは判断せず、家庭用100V対応、必要な専用ユニット・接続部品の有無、動作方法、玉を使用するか、保証条件を商品ごとに確認してください。P機用オプションがそのまま流用できるとも限りません。
ラッキートリガー(LT)1.0・2.0・3.0プラスは何が違う?
LTは、所定の条件を満たすことで、その後のRUSHなどの展開に期待できるゲーム性を実現する機能です。「LT付き=必ず大量出玉」「すべて同じ突入条件」ではありません。
| 段階 | 導入時期 | 主な変化 |
|---|---|---|
| LT(1.0) | 2024年3月 | ラッキートリガーを搭載した機種が登場。 |
| LT2.0 | 2024年7月 | スマパチのLT搭載条件・設計の自由度などを変更。 |
| LT3.0プラス | 2025年7月7日 | e機でLT関連条件の変更、P機・e機共通で時短性能の仕様を変更。 |
「LT3.0プラス」はLTの突入率や出玉性能が全機種で一律に上がるという意味ではなく、メーカーが設計できる遊技仕様の幅が増えたという捉え方が正確です。RUSH継続率やLT突入率、出玉の振り分けは必ず機種ごとのスペック表を確認してください。
中古・家庭用パチンコを選ぶときの6つの確認事項
規則の時代だけで優劣は決まりません。好きな演出と家庭で遊べる条件を合わせて確認するのが実用的です。
- ① 好みの時代・演出:昔のCR・MAXタイプか、新しいP・e機やLTのゲーム性か。好きな作品や演出を優先。
- ② 機種固有の仕様:大当たり確率、RUSH・LT突入条件、役物・ハンドル・時計などを型式別に確認。
- ③ 家庭用100V対応:家庭の電源で安全に稼働する整備済みの仕様か。自己判断で変圧器・配線を変更しない。
- ④ 玉の遊び方と付属品:循環加工・オート・玉不要方式の違いを確認。特にe機は必要機器の付属・家庭用動作方式を確認。
- ⑤ 設置と騒音:幅・高さ・奥行・重量、搬入経路、枠の開閉スペース、役物音と振動を確認。
- ⑥ 総額と保証:本体価格だけでなく加工・付属品・送料を含む費用、保証の対象・対象外、連絡先を確認。
規則の違いを理解したら、実際の機種を比較
購入前は台の選び方ガイドで候補を絞り、実際の販売ページで機種名・家庭用加工・付属品・送料・保証条件を確認してください。
調査に使用した資料・確認した範囲
日付・規則・LTなどの事実は、下記の公的法令データ、メーカー・業界団体の公表情報、企業の開示資料を優先して照合しました(確認:2026年10月)。「MAX機」「新規則機」などは通称・実務的な用法を含むため、機種の個別仕様はメーカーの商品説明を優先してください。
- e-Gov法令検索:遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則(2018年2月1日施行の改正規則、経過措置)
- 円谷フィールズHD:2026年3月期 FACT BOOK「PS規制の動向」(2015~2025年の規則・内規・機種導入年表)
- SANKYO公式:スマパチとは(P機とe機の構造・Cタイム・確率帯)
- SANKYO公式:LT3.0プラスとは(2024~2025年のLT仕様の変遷)
- 日本遊技機工業組合:2025年7月7日 LT3.0プラス導入発表
本記事は家庭用中古機を選ぶための解説であり、型式検定の適合判定や法令上の個別判断を代行するものではありません。
好みの機種が見つかったら、家庭用仕様と在庫を確認
CR機・P機・e機・LT搭載機の違いを把握したうえで、販売ページに記載された加工内容・必要部品・配送条件を確認して比較してください。
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