パチンコ台の部品・玉の流れ

上皿・下皿とは?役割の違い・玉の流れ・玉抜きを解説

「上皿」と「下皿」は、パチンコ台の前面で遊技球を受ける部分です。ただし役割は同じではありません。上皿は遊技に使う玉を発射装置へ送る役割を持ち、下皿は主に上皿からあふれた玉などを受ける予備の受け皿として機能します。

公開日:2026年7月24日 | 最終更新日:2026年7月24日
30秒で分かる「上皿・下皿」

上皿は、遊技に使うパチンコ玉をため、発射装置へ順次送る皿です。下皿は、上皿がいっぱいになったときにあふれた玉などを受けるための予備的な皿です。大当り中などに玉が増えると、機種によっては上皿から下皿へ玉が流れます。

上皿=発射する玉をためて発射装置へ供給する側。
下皿=上皿からあふれた玉などを受ける側。

重要:「上皿=賞球専用」「下皿=出玉専用」と覚えるのは正確ではありません。賞球がまず上皿へ払い出される構造もあり、上皿が満杯になると下皿へ流れる構造があります。

上皿・下皿とは?

上皿・下皿は、パチンコ台前面に設けられた遊技球を受ける部分を指す一般的な呼び方です。技術資料では「上球皿」「下球皿」「予備皿」などの表現も確認できます。

重要なのは位置だけではなく役割です。上皿は発射する玉の供給経路につながり、下皿は上皿からあふれた玉を受ける役割を持つ構造が代表的です。

上皿は何をする部分?

上皿の大きな役割は、遊技に使う玉をため、発射装置へ送ることです。発射装置に関する技術資料では、上皿の流出口から供給された球を1個ずつ受け入れ、発射位置へ送り出す構造が確認できます。

上皿遊技球をためる
球送り・発射装置玉を1個ずつ送る
盤面ハンドル操作で発射

そのため、玉を使って遊技する従来型のパチンコ機では、上皿に玉がなくなると発射する玉も供給できなくなります。

下皿は何をする部分?

下皿は、代表的な構造では上皿に収まりきらなくなった玉を受けるための受け皿です。三洋物産の球抜き装置に関する技術資料でも、上球皿からオーバーフローするパチンコ球を下球皿が受ける構造が示されています。

初心者向けに言えば:
上皿が「遊技に使う玉のメイン皿」、下皿が「上皿に入りきらない玉を受ける予備皿」と考えると理解しやすいです。

大当りすると玉はどう流れる?

従来型の払い出し式パチンコ機では、入賞によって払い出された賞球が上皿側へ送られる構造があります。大当りなどで払い出しが続き、上皿がいっぱいになると、機種によっては余った玉が下皿へ流れます。

入賞・大当り賞球が発生
上皿玉を受ける
下皿あふれた玉を受ける

SANKYOの初心者向け案内でも、上皿と下皿の両方がある機種では、上皿がいっぱいになると下皿に玉が出てくると説明されています。

上皿と下皿の違い

比較上皿下皿
主な位置台前面の上側上皿より下側
主な役割玉をためて発射装置へ供給する上皿からあふれた玉などを受ける
発射との関係発射する玉の供給経路につながる通常は発射装置へ直接供給する主皿ではない
玉抜き下皿へ落とす操作を持つ構造があるドル箱・計数機などへ排出する
全機種にある?従来型では遊技球供給部として重要下皿を持たない筐体もある
上皿発射する遊技球をため、発射装置へ供給する側。
下皿上皿からあふれた玉などを受け、玉抜き時の排出元にもなる側。

上皿・下皿と「賞球」の関係

賞球とは、入賞口などへの入賞に応じて払い出される玉です。従来型機の構造では、払い出された賞球を上皿が受け、その玉を再び遊技球として発射できます。

上皿の容量を超えた場合に下皿へ玉を送る構造があるため、「上皿は打つ玉、下皿は当たって出た玉」と完全に分ける説明は不正確です。同じ払い出し玉が、上皿の状態によって下皿へ移ることがあります。

「玉抜き」とは?

玉抜きとは、皿にたまった玉を下側へ排出する操作です。上皿から下皿へ玉を落としたり、下皿からドル箱・各台計数機などへ玉を移したりする際に使用します。

操作部は「球抜」ボタン、レバーなど、筐体によって異なります。SANKYOも、大当り時に上皿がいっぱいになった場合は「球抜」ボタンやスライドレバーを操作し、ドル箱へ出玉を移すよう案内しています。

「玉を抜いてください」と表示・音声が出たら:
皿側に玉がたまっている可能性があります。機種の案内に従って玉抜きを行います。無理に部品を押したり、皿周辺を分解したりする必要はありません。

下皿がないパチンコ台もある?

あります。すべてのパチンコ機が「上皿+下皿」という同一構成ではありません。SANKYOの案内も「機種によっては『上皿』と『下皿』の両方があるタイプ」としており、筐体による違いがあることが分かります。

そのため、「パチンコ台には必ず上皿と下皿の2つがある」と定義するのは適切ではありません。皿の形状・配置・玉抜き方法は筐体によって確認する必要があります。

スマパチにも上皿・下皿はある?

スマートパチンコ(スマパチ)は、遊技球を機外へ払い出さず、遊技機内部で循環させる仕組みを採用しています。そのため、従来のパチンコ機と同じ意味で「払い出された玉を上皿・下皿にためる」という遊技形態ではありません。

ここは時代による大きな違いです。
「上皿・下皿」は現在も重要なパチンコ部品用語ですが、スマパチの登場により、すべての現行機を同じ皿構造で説明することはできなくなっています。

家庭用パチンコでは上皿・下皿はどう使う?

ホールで使われていた実機を家庭用に加工した場合も、実際に玉を打つ仕様なら上皿は玉の供給部として使用されます。循環加工された実機では、発射した玉を機内で回収して再び上皿側へ戻すなど、ホール設置時とは異なる玉の流れになる場合があります。

家庭用実機は加工方法によって仕様が異なるため、上皿・下皿周辺の動作は購入した台の加工内容を確認してください。

上皿・下皿でよくある誤解

上皿=貸玉だけ?

違います。賞球を受け、再び発射する玉として使う構造もあります。

下皿=大当りの出玉専用?

厳密には違います。上皿からあふれた玉などを受ける受け皿です。

下皿から直接発射する?

代表的な構造では、発射する玉は上皿側から発射装置へ供給されます。

全台に上下2つの皿がある?

ありません。筐体によって構成が異なります。

スマパチも同じ?

違います。スマパチは遊技球を機外へ払い出さないため、従来型とは玉の扱いが異なります。

玉抜き=故障時の操作?

違います。皿にたまった玉を移す通常の操作です。

一言で整理すると:
上皿は「これから打つ玉につながる皿」、下皿は「上皿に収まらない玉を受ける皿」です。位置だけでなく、発射装置とのつながりを理解すると違いが分かりやすくなります。
参考資料・確認資料
  • J-GLOBAL「球発射装置」― 上皿の流出口から玉を1個ずつ発射位置へ送る構造を確認。
  • J-GLOBAL「パチンコ機の球抜き装置」(株式会社三洋物産)― 上球皿と、そこからオーバーフローする球を受ける下球皿の関係を確認。
  • J-GLOBAL「パチンコ機の上皿及び予備皿構造」― 上皿から下方の予備皿へ玉抜きする構造を確認。
  • SANKYOオンライン博物館「大当りしたら【パチンコ編】」― 上皿がいっぱいになった場合の球抜き、上皿・下皿を備える機種での玉の流れを確認。
この記事の作成・確認について

本記事は、メーカー公式の初心者向け遊技案内と、遊技機の上皿・下皿・発射装置・球抜き装置に関する技術資料を照合して作成しています。「上皿=貸玉」「下皿=大当り出玉」といった単純化を避け、発射装置への供給、オーバーフロー、玉抜きという実際の役割を基準に整理しています。

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